アニメ「焼きたて!!ジャぱん」を観て物申す。

昨夜姫が観はじめたアニメ「焼きたて!!ジャぱん」物語の流れそのものには別に文句は無いのだが、一つ根本的なところにとんでもない設定ミスがあり見過ごす事が出来ない。　子供に嘘を教える事になるし、子供の頃アニメから何気なく刷り込まれるこのような情報は意外と根深く大問題だと思います。
さて何が問題か？

フランスパン・イギリスパン・ドイツパン・イタリアパンはあるけれど、日本のパン“ジャぱん”は無い。
「だったら作ってやるんじゃー！！」と意気込む、その少年の名は東 和馬（あずま かずま）。パン作りにとって最強の武器になる、人並み外れて温かい魔法の手“太陽の手”と常識にとらわれないアイデアで、日本が世界に誇れる日本人のパン“ジャぱん”を創るという夢を叶えるために、和馬は多くの強敵や様々な困難に立ち向かっていく！
公式サイト「ストーリー」から引用（http://www.yakitate-japan.com/）

上の太字すぐ後に確かに「常識にとらわれないアイデア」と逃げを打ってはいるがあまりにこれは酷すぎる。

何故か？

Google等で「パン生地　温度」等のキーワードで調べればすぐでてきますが　

特に温度はシビアな管理が必要で、温度が高いと発酵しすぎて、酸っぱく臭いものになります。一方、温度が低すぎると膨らまない。パン生地の温度は２８℃が最適。その温度が１℃違うと、焼き上げ時間が１時間違ってくるのです

http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/bakery/homebakery/story_2.html

こねる。ひとつにまとまったら、手の温度が伝わらないように注意してつやが出るまでよくこねる

http://www.club.sense.panasonic.co.jp/club/bakery/recipe/tennen/tanaka_nabeyaki.html

うちのキッチンはパン生地こねる為に１０数万だしてステンレス→大理石に変えてもらった。

手の温度が伝わりにくくてパン作りには必須。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/chiy0301/?Y=2003&M=11&D=24

以上を読んで判るようにパン生地を練るとき手の温度が高い事は致命的な欠陥といっていいからです。

事実街のパン屋さんで従業員を面接する時にまず握手してみる職人さんを私は知っています。

このようにパンを焼く(家庭ででも)ための基本中の基本を真逆に表現した主人公を考える作家、TV編成、製作会社の不真面目な作品制作の態度に抗議します。

たかがアニメに何怒ってるの？　　
そうです私は「わからずやのクソジジイです！」